帰化

帰化申請の審査ポイント(お金編)

帰化審査官がチェックするお金のポイント

帰化許可申請時は、預金通帳のすべての入出金記録のコピーを提出し、面接時は、預金通帳の原本も審査官に提示する必要があります。
これは、提出したコピーと通帳原本を照合するためです。

そして、審査官は、この預金通帳のお金の流れを逐一チェックし、少しでも気になる点があれば面接時に質問をします。
特に、海外からの多額の出入金記録がある場合は、審査官は確実に質問をします。

この質問に対し、理路整然とした回答ができなければ不許可になる可能性が非常に高まります。

1.親族から多額の贈与を受けていないか?

車を購入するにあたり、本国の両親から400万円のお金を借りたというケースを考えてみます。

預金通帳に海外から400万円の送金記録があった場合、審査官は必ず質問をします。
この時に、事情を説明せず、単に「親からもらった」といった回答をした場合は、不許可になる可能性が高いです。

お金をもらう(=贈与を受ける)こと自体は、法律違反ではありませんが、贈与を受けた(タダでお金をもらった)という事実は、審査官の印象が非常に悪くなります。
それは、帰化の要件のひとつである、「生計要件」を満たしていないと判断される(大人になっても親族からお金をもらわなければ生活できない人と思われる)可能性が高いためです。

このような場合には、もらったお金ではなく、借りているお金であることを正確に審査官に伝えなければなりません。
考えられる回答としては、「生活をするのに車が必要で、その購入のため親族から一時的に借りているお金で、毎月返済をし、最終的には全額返します。」ということです。

この主張を裏付ける証拠書類(預金通帳の送金記録、海外送金明細書)を提出することも納得を得る上で大切です。

2.扶養親族が異様に多いのはなぜか?

本当に一緒に暮らしている妻や子供たちを扶養している場合は問題ありません。

問題になるのは、一緒に暮らしていない本国の両親や親せきを(病気等の特別な理由もなく)数多く扶養しているケースです。
法務局の審査基準は年々厳しくなっていますので、本当に扶養が必要な親族なのであれば、証拠書類をきちんと用意しておくことが必要になります。

まとめ

このように帰化申請の審査官は、帰化申請人のお金の流れについて丹念にチェックをされています。
審査官との面接時には、自らのお金の収支について、証拠書類をもってしっかりと説明できるようにすることが大切です。

また、貯金額の多さ(資産をたくさん持っているかどうか)によって、帰化の許可・不許可が決まるわけではないため、お金持ちだからといって帰化の許可がもらえるわけではありません。
大切なのは、収支が正常で、お金にクリーンな生活を送っていることです。